琵琶島の鳥居竣工記念とコンサート




2004年芙蓉湖(野尻湖)、琵琶島(弁天島)の宇賀神社を象徴する湖に面した大鳥居の建て直しが行われました。以前の物よりもかなり大きくなリ、今では木造の鳥居としては県内では最大となっていす。今のところまだ白木のままですが来年か再来年には木の乾き具合を見て朱色に塗る事になっています。

 今年は6年に1度の式年大祭の年にあたり9日間に及ぶ祭が執り行われました。宇賀神社の祭は派手なものではなく、時間が止まっているような、厳かで静かな、歴史を感じさせるものです。

 1300年前、奈良時代に宇賀神社は弁財天としてできました。そして1358年、僧了妙によって600巻からなるの大般若経が奉納されています。当時の対中国貿易の輸入の中で本の割合が多かったと聞いています。それを考えるとさらにその意味の大きさが伝わるでしょうか。

 そして約550年前の戦国時代に上杉謙信と武田信玄の戦いの場となった野尻湖城は、野尻城帰りと琵琶島にありました。その際弁財天(宇賀神社)の宝とされていた経文全巻がが武田勢に持ち去られました。それが今は佐久市の安養寺にあり、長野県宝となっています。

 また、勝海舟はおよそ120年前にこの地を訪れています。その時に彼の筆による大鳥居の額が書かれました。それが現在も架かっているものです。もっとも現在のものは複製で本物はこの式年大祭の折にだけ拝観できる事になっています。

 これ以外に木曽義仲が約800年前に戸草の地に城を築いています、また野尻地籍赤川での戦も記録されています。彼もきっと琵琶島を訪れているでしょう。

 ついでに自然について見てみると、植物の種類で250種類以上が確認されています(鈴木恒雄氏調査)。有名な木では「野尻菩提樹」です。また参道や島のあちこちに大木がそのすばらしい姿を見せています。その樹齢ははっきりとはわかりませんがある樹医の方と話したところでは、琵琶島の木々は信濃町の中でも最も樹齢のいった木のグループの中に入るだろうとの事でした。

 さてコンサートの事です。この琵琶島で初めて行われたコンサートが、以上のような話が聴きに来ていただいた方々に彷彿とされるものだったら良かったのですが、いかがだったでしょう。そんな事を実行委員会は願っていました。また神社、その敷地内(この場合琵琶島)は人々の心を解きほぐすいわゆる癒す「場」と認識するべきだと考えました。そしてそんな音が、湖の上を流れて水と人に届くことを願ったわけです。例えば、かつてNLAが日曜日に湖上で賛美歌を歌ったように。またそれを耳にした人々の心に響いたように。

 私たちは運良くギタリストの辻さんと知り合いました。彼は音楽を持って癒す人です。それから篠笛の松尾さんすばらしい響きを水の上に流していただきました。  

 コンサートに対して多くの方の協力を得る事ができました。この紙面を借りてお礼を申し上げます。興行としては赤字でしたが 琵琶島で音を出す事には成功したと思っています。
 では、来年8月28日頃にはどんな事ができますか、お楽しみに。

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