編集後記
天候のせいだろうか、当たり年だったせいだろうか、今年は栗をよく拾った。もう十分、と思っても、良い栗が落ちているとついつい拾ってしまう。飽きるほど皮剥きもしなければならなかったが、おいしい山栗を堪能できた。どんぐりも多かった。そのせいかどうか、今年は熊の出没情報がほとんど入らなかった。町の猟友会でも1頭も処分していないと聞いた。もう冬眠に入っただろうか。
来年度からの信濃小中学校の統合にあたり、この秋、町内の各小学校で閉校の記念式典が開かれた。我が野尻湖小学校でも11月12日に約200名が参加して行われた。
明治6年に野尻学校として開設されてからの138年間に、山桑分校も含めて1687名が卒業したそうだ。年平均12名の卒業生を送り出した計算だ。少子化の今ならともかく、意外な数字だと思った。現児童数は51名だ。
私事になるが、私の子供たち合わせて9年間この小学校にお世話になった。他所から移り住んだ者として、何より、「野尻」小学校ではなく「野尻湖」小学校という名前がとても魅力的だった。目の前に広がる野尻湖とそれをうまく取り入れた教育に、この地を選んで良かったと心から思った。カッターボートを力を合わせて漕いで対岸まで渡り、菅川でキャンプする。湖で泳ぎ、カヌーに乗り、お隣のナウマンゾウ博物館で太古やホシツリモ、自然環境の学習を直に受ける。湖畔を回って清掃活動をする。湖が間近にあってこその地域性の学習を存分に受けられた気がする。それらがなくなってしまうのは寂しい。少しでも引き継いでほしいと思う。(S)